勘場蒲鉾店 鹿児島 串木野のかまぼこ さつまあげ
かまぼこ・さつま揚げのお話
かまぼこ
人体で造ることのできない必須アミノ酸の取得ができます。
タンパク質が豊富とされている 豆腐でも魚肉を100点とするならば82点、白米では65点の評価となります。
肉に優る魚の脂肪
魚肉に含まれる油脂は脂肪として体内に蓄積されにくく、肥満解消の効果もあります。
魚肉は牛肉や豚肉と同様高タンパク食品ですが、大きく違うのは脂肪です。
脂肪は脂肪酸というものから造られており、 脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類に分類されます。
長年この飽和脂肪酸を多く含む物を摂取し続けると動脈硬化を始めとする生活習慣病を起こしやすくなります。
不飽和脂肪酸
には血中コレステロールを下げる働きがあります。
魚肉の脂肪にはこの不飽和脂肪酸が多く含まれています
血栓を予防するEPA(エイコサペンタエン酸)
不飽和脂肪酸であるEPAには、血液が凝集するのを妨げるプロスタグランジンというホルモンを造る働きがあります。
血液は血管の中にあってはサラサラ流れることが大切ですが、一旦外に流れでたら速やかに固まることが必要です。
プロスタグランジンはその両方の働きを合せ持っています。
脳の動きをよくするDHA(ドコモヘキサエン酸)
脳には血液脳関門といって、脳にとって必要なものだけを通す、いわば関所のような所があります。
EPAですら殆ど入り込むことのできない難所です。
DHAだけはここを容易に通過して脳の中の神経細胞に入っていくのです。
神経細胞の先には蛸の足のようなものがたくさん出ていて、ここからアセチルコリンという神経伝達物質をだして、 他の細胞にもろもろの情報を伝えるとされます。
DHAはその神経細胞の先に入っていき、伝達に効果を発揮します。
牛乳に引けを取らない魚肉のカルシウム
カルシウムを多く含む食品として牛乳や骨ごと食べられる小魚、海藻等が挙げられます。
また魚肉は、牛肉、豚肉などと比べて豊富にカルシウムが含まれています。
カルシウムは取得する量が多ければよいのではなく体内に吸収されるかが重要です。
カルシウムはタンパク質やビタミンDと一緒にとると吸収されます。
魚肉や、丸ごと食べる小魚には、タンパク質もビタミンDも豊富です。
従って、骨や歯の発育盛りのお子様に是非魚肉製品をお勧め下さい。

「かまぼこの驚くべき効用」より抜粋 国際学院埼玉短期大学教授 鈴木たね子著